2007年10月18日

MIAU(インターネット先進ユーザーの会)が設立されました。 このエントリーを含むはてなブックマーク数 このエントリーをはてなブックマークに追加

著作権やコンテンツにかかわる政策決定の過程にインターネットユーザーの声を反映させるため、『CONTENT'S FUTURE』の著者でもある小寺信良さんと津田大介さん、そして白田秀彰法政大学社会学部准教授をはじめとするロージナ茶会の方々を発起人として、インターネット先進ユーザーの会(Movements for Internet Active Users - MIAU)が設立されました。

コンテンツ消費の現場がリアルからネットへと広がっている中で、著作権制度をはじめとするコンテンツ行政はネットでのコンテンツ消費を発展・拡大させる方向ではなく、むしろ抑制する方向に向かっているのではないかという指摘は、ネットワークユーザーの中から恒常的な不満としてあがっているように思いますが、そういったネット利用者の声を現実的な政策決定の場で表明する組織・団体の欠如もまた指摘されてきました。

『CONTENT'S FUTURE』のいくつかの対話でも、著者のおふたりはネットコンテンツの利用者・消費者の立場を表明する必要性に言及されていたようにおもいますが、それから数ヶ月のうちにこのような形で現実の組織として立ち上げてしまった行動力には感服です。MIAUの活動は、きっとコンテンツの未来につながっているでしょう。

本日18日の午前11時から設立発表会がありましたが、差し迫った問題として文化庁による「ダウンロード違法化」などに関するパブリックコメント募集があり、これにネットユーザーの声を集約する形で有効に対応することを危急の目的として設立されたという背景がうかがえました。MIAUの組織概要には、これを含めて4つ(4番目は間接的な行動なので実質的には3つ)の活動目的があげられていますが、当面は来月11月15日で締め切られるパブコメに向けてネットユーザーの意見集約を目指していくことになるようです。

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2007年10月 3日

【イベント】9/28 Apple Store渋谷トークイベント報告【報告】 このエントリーを含むはてなブックマーク数 このエントリーをはてなブックマークに追加

本ブログでお知らせしたとおり、9/28(金)にApple Store渋谷にてトークイベント「DVJAPAN Presents DVJ BUZZ/SPOT vol.4」が開催されました。
金曜の夜ということもあり店内には大勢のお客さんの姿がありましたが、そのすぐ横で1時間ほど熱いトークが繰り広げられました。

Store内告知ボード
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Apple Storeらしくクールな告知ボードです。本イベント以外にも面白いワークショップ/イベントが毎日行われていますので、興味のある人はApple Store渋谷のサイトをチェック!
http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/

トークの様子
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壇上左から小寺さん、津田さん、『DVJAPAN』編集長石川さんです。
主な内容は「YouTube以後」の映像制作のありかたについてでしたが、前日のCCJPセミナーの様子や、YouTubeにアップロードしてある本書取材時動画の編集方法について、ニコニコ動画にアップロードされているユーザー制作コンテンツの中でも特に面白い動画の紹介、私的録音録画小委員会で行われてきた議論についてなど、多様な話が展開されました。
1時間という短い時間でしたが、今までのお2人の話をさらに煮詰めてエッセンスを凝縮したような、内容の濃密なセッションとなったように思います。

最後になりましたが、ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。

なお、都合がつかずご来場いただけなかった皆さんのために、イベントの様子をポッドキャストで配信しようかと考えています。早ければ今週中にでも公開できる予定ですので、今しばらくお待ちください。

2007/10/9 追記:
先日「公開を予定している」とお知らせしたイベントのポッドキャスティングですが、諸般の事情により公開が不可能となってしまいました。楽しみにしてくださっていた皆様にお詫びいたします。申し訳ありません。

2007年9月27日

【AppleStore】明日Apple Store渋谷でイベントがあります【Shibuya】 このエントリーを含むはてなブックマーク数 このエントリーをはてなブックマークに追加

本日のCCJPセミナーはとても盛り上がりましたが(直前のエントリをご覧ください)、明日も負けないほど熱いイベントが開催されます。
DV/AUDIO/DVD/ストリーミングなどデジタルメディアにかかわるプロフェッショナル・クリエイターのための情報誌『DVJAPAN』誌が毎月Apple Store渋谷にて開催しているイベント「DVJ BUZZ/SPOT」の4回目に、小寺さんと津田さんがスピーカーとして参加されることになりました。モデレーターは『DVJAPAN』編集長の石川氏です。

DVJAPAN Presents  DVJ BUZZ/SPOT vol.4開催決定

今回のテーマは…
『ポストYouTube時代のクリエイティビティ』

日時:9月28日(金) 19PM~20PM
場所:アップルストア渋谷
ゲストスピーカー:
AV機器テクニカルライター/コラムニスト:小寺信良氏
IT・音楽ジャーナリスト:津田大介氏
モデレーター:DVJAPAN編集長 石川幸宏

書籍『CONTENT'S FUTURE/ポストYouTube時代のクリエイティビティ』(2007年8月1日翔泳社より刊行)の著者であり、デジタルメディア界の見識者でもある小寺信良氏と津田大介氏をお迎えして、『CONTENT'S FUTURE』と題して、放送と通信の融合などのテーマについてお話して頂きます。
今回発売された本書は国内書籍業界初(?)のYouTubeにおけるプロモーションを行っていることでも注目されています。同書は対話集のため、小寺・津田氏が各界の識者と実際に対談を行い、その内容を再構成して書籍としており、その対談の様子がビデオに収録され、一部分を編集してYouTubeで公開。さらには今後iPod発信などへの新たなコンテンツデリバリーも視野にあり、こうした新たな流れを前提にした映像コンテンツ制作スタイルを専門有識者の立場からお話して頂きます。

本日のCCJPセミナーはCCLという面から話が展開されましたが、明日は『DVJAPAN』誌の特性から、映像関係の話題に重きが置かれると予想されます。またApple Storeという場所柄、iTunesやiPodの話も期待できるかも!?
参加料はなんと無料。ただし座席数が少なめと聞いていますので、ご興味のある方はなるべく早くいらっしゃることをおすすめします!
場所や時間などイベントの詳細は、以下のAppleのサイトにてご確認ください。皆さんのご来場、お待ちしています。
http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/week/20070923.html

【CCJP】第6回クリエイティブ・コモンズ・ジャパンセミナーが開催されました【seminar】 このエントリーを含むはてなブックマーク数 このエントリーをはてなブックマークに追加

本日、六本木ヒルズ森タワー アカデミーヒルズ49にて、第6回クリエイティブ・コモンズ・ジャパンセミナーが行われました。
そこに、『CONTENT'S FUTURE』著者の小寺さんと津田さんが登場し、商業出版物にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCL)を付与し刊行したことを事例としてお話されました。

テーマ「21世紀型オープン・エンタープライズに向けて」

非営利組織から営利企業までをつなぐ新しい「共有」というパラダイムについて、最前線のリーダーたちから活動報告を聞き、また今後の課題についての議論を行います。特に今回は、Wikipediaおよび Wikia創始者のジミー・ウェールズ氏よりフリー・カルチャーの最前線の取り組みについて報告をいただくほかにも、Firefoxや Thunderbirdのグローバルな開発普及をつとめるMozilla Japanから瀧田佐登子 代表理事、先日CCライセンスで刊行された書籍「CONTENT'S FUTURE ポスト YouTube時代のクリエイティビティ」の著者である小寺信良氏と津田大介氏を迎え、それぞれの視点からオープンな事業の取り組みについて紹介していただきます。そして後半のパネル・ディスカッションでは、クリエイティブ産業社会の研究の視座から慶應義塾大学DMC機構の金正勲 准教授に司会を務めていただき、各講演者と共に議論を深めていきます。

プログラム(敬称略)
13:00 開会メッセージ・ご報告
13:15 野口祐子 (CCJP事務局長/NII客員准教授)
13:35 瀧田佐登子(Mozilla Japan 代表理事)
13:55 小寺信良(AV機器テクニカルライター/コラムニスト)、津田大介(IT・音楽ジャーナリスト)
14:15 ジミー・ウェールズ(Wikipedia/Wikia創始者)
14:35 休憩
14:45 パネル・ディスカッション(司会:金正勲 慶應義塾大学DMC機構 准教授)
15:30 質疑応答
16:00 閉会
* 日英 同時通訳有り

主催: クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
特別協力: アカデミーヒルズ
日時: 9月27日(木)13時から16時 (12時30分開場)
場所: 六本木アカデミーヒルズ(49F タワーホール会場)

内容は主に、書籍刊行後に起こったネット上の反響と、CCLを付与することでどんな影響があったかについてで、本ブログや書籍の派生物(トークショー、ネットラジオなど)をご覧になっている方々にはおなじみの話題でした。しかし、『CONTENT'S FUTURE』を取り巻く反響から発生したCCLの問題点や検討事項についても踏み込んで語られ、とても興味深いセッションとなりました。
日本においてCCLを商業出版物に付与することはたいへん珍しいことから、お二人の話は生きた事例として貴重で、パネルディスカッション後に行われた質疑応答でもお二人を指名して質問された方がいらっしゃいました。
『CONTENT'S FUTURE』の売上が伸び、CCLを付与した商業コンテンツの成功例のひとつとなれば、今後CCLを採用する営利団体/企業も増える可能性があり、ひいてはCC全体の発展につながると思われます。そういう意味でも、版元として頑張らなければなぁと思っています。今後も皆さんよろしくお願いします。

セッションの様子
セッションの様子
演壇上でお二人が話されている後ろには、プロジェクターでYouTubeのユーザー画面が表示されました。ちょうど今朝ほどアップロードした松岡氏の画像が大写しになっています。

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
見づらい写真で申し訳ないです。
画面右から、Wikipedia/Wikia創始者のジミー・ウェールズさん、Mozilla Japan代表理事の瀧田さん、小寺さん、津田さん、CCJP事務局長の野口さんです。

【最後の】 紙はウェブに取って変わられるか?/編集工学者 松岡正剛氏 【YouTube】 このエントリーを含むはてなブックマーク数 このエントリーをはてなブックマークに追加

YouTubeを書籍のプロモーションに利用する、というあまり類似例の見られない試みをやってきましたが、今回で最後のアップロードです。『CONTENT'S FUTURE』の中でも江渡さんと並んで抽象的な議論を行っている松岡正剛氏との対話から、書籍の持つ2つの力、つまり「編集」と「アーカイブ」について語っている箇所をピックアップしました。本書は、クリエイティビティや著作権の問題について考えるベースとなっていますが、すべての取材に同行して感じたのは、この「編集」と「アーカイブ」が本書のウラテーマだったろうということです。

読む文化と書く文化。3000年を生き抜いた書籍のパッケージとしての力。著者+版元+編集者+読者の分業。簡便なウェブ×面倒くさい書物。ダブルページというインターフェイス。ウェブのキラーフォーマットはまだ発見できてない。ウェブの時空性とリテラシー。電子書籍。アーカイブ。

ぜひ本書と合わせてご覧ください。